離婚問題

面会交流支援団体のFPICってどんなところ?

この記事を書いたのは:福島 宏美

(さちこさん)夫と別居して、落ち着いた生活を過ごしています。夫から、子どもと会いたいと言われているのですが、どうしたらいいでしょうか。会わせなければいけませんか。

(弁護士)面会交流という言い方をしますが、基本的には、子どもさんにとってお父さんであることには変わりないので、面会交流を実施することが望ましいですね。

(さちこさん)そういえば、面会交流のときの支援をしてくれるというFPIC(えふぴっく)という団体があると聞きましたが、どのようなところなのですか。

(弁護士)FPICは、元家庭裁判所の調査官経験者などが支援員として活動している支援団体です。面会交流の実施場所の提供や、日程調整の支援を行ってくれます。

(さちこさん)面会交流の実施場所の提供というのは、どんなところでやってくれるのでしょうか。あんまり人が大勢いるようなところでは会わせるのも、子どもが落ち着かないと思います。

(弁護士)FPICでは、面会交流のための専用の部屋があり、そこで、決められた時間内に、お子さんとお父さん若しくはお母さんが一緒に遊んだり、話したりすることができるようになっています。おもちゃも置いてあるので、お子さんがそこで遊びながら、お父さんお母さんと一緒に楽しく過ごせるよう工夫されています。

(さちこさん)なるほど。私も、そこにずっと付き添っていなければいけませんか。

(弁護士)FPICを利用した面会交流を実施する場合、まず、面会交流でお子さんと会う親が先にFPICの面会交流場所に行きます。そして、少し時間をずらして、お子さんと一緒に住んでいる親がお子さんを連れて一緒に面会交流場所へ行きます。

(さちこさん)親同士、顔は会わせたくないのですが・・・

(弁護士)そうですね、FPICの支援員が、顔を合わせないように、お子さんの受け渡しのサポートをしてくれます。

(さちこさん)なるほど。どのくらいの時間、面会交流をさせなければいけないのでしょうか。

(弁護士)お子さんの年齢や状況にもよりますが、FPICの場合1時間程度での実施になるかと思います。支援員と相談して決めることもありますので、まずは相談してみてください。

(さちこさん)わかりました。例えば1時間の面会交流時間とすると、1時間後に、私が、また面会交流場所まで子どもを迎えに行くことになりますか?

(弁護士)そうですね。1時間経った頃に迎えに来て頂いて、お子さんを連れて帰って頂きます。

(さちこさん)そのときも、相手とは顔を合わさなくていいのですね。

(弁護士)そのように支援員が配慮してくれると思います。

(さちこさん)実施するのにどのくらいお金がかかりますか。

(弁護士)1回の支援で、支援の料金が決まっていると思います。その他、何をどこまで支援するのかによって料金も変わって来る場合がありますので、具体的なところは、お近くのFPICへお問合せください。

(さちこさん)わかりました。FPICへ聞いてみます。

(弁護士)そのほか、面会交流でご相談されたい場合は、旭合同法律事務所へご相談ください。


この記事を書いたのは:
福島 宏美