おひとりさまの老後と相続 パート1~老後の生活について
この記事を書いたのは:福島 宏美
Q 私は、75歳ですが、結婚したこともなく、近くに親族など頼れる人もいません。これから年を取っていく中で、私の万が一のときの対応や、死後のことについて、心配です。何か良い手立てはありますか。
A それは心配ですよね。まずは、老後の生活において、どのような支援を受けられるかについてお話します。おひとりで暮らされているときに、段々と足腰が弱くなったり、認知症などの症状が出てきてしまったときには、介護認定を受けられるかお近くの市町村区の窓口に相談しましょう。
Q 介護認定というのは、どういうものですか。
A 介護保険制度における要介護認定というのは、介護保険サービスを受けるにあたって、どのような介護が、どの程度必要か、を判定するために必要な認定になります。
Q 介護認定を受けるには、近くの市町村区の窓口に相談すればいいのですね。
A そうですね。市町村区の高齢者福祉課や介護保険課などが窓口になっていることが多いです。わからなければ総合案内所で聞きましょう。地域には地域包括支援センターがあるところもありますので、そちらにご相談していただいても受け付けてくれるでしょう。
Q わかりました。要介護認定が受けられない場合は、どうしたらいいですか。自力で生活しなければならないのでしょうか。
A 自治体によっては、要介護認定を受けていない人でも利用できる支援やサービスがあるようです。お近くの市町村区の窓口にご相談ください。そのほかに、買い物や掃除洗濯などの家事、通院の付添などの日常的な生活のサービスを行う業者もありますので、お近くの業者を探されるといいでしょう。
Q 段々と認知症が進んでいったりして、一人で生活できなくなってきたら、福祉施設への入所を考えています。必要な契約などについては自力でできる場合には自分でできますか。
A 判断能力が十分にあると認められる場合には問題がありませんので、ご自身で契約ができます。判断能力が認められない場合には、成年後見人を家庭裁判所に選任してもらい、成年後見人があなたに代わって契約などの手続をしてもらうことになります。
この記事を書いたのは:
福島 宏美